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経営革新計画を申請するメリット・デメリット

経営革新計画

経営革新計画を申請するメリットやデメリットは何がありますか?

教えてください。

福岡市で補助金を専門に扱っている、行政書士の伊東です。今回は経営革新計画のメリット・デメリットについてお伝えしていこうと思います。

経営革新計画はメリットも大きい反面、その分デメリットも中々のものに感じると思います。

特にこういった事業計画をたてるのに、苦手意識をもっている事業者さんには特にそう感じるかもしれません。

そのために、どうした方がいいかというところまで書いていきます。

経営革新計画のデメリット

いきなりですが、まずデメリットから挙げていきます。

事業計画書を作成するのがとてもキツイ

まず1つ目はやはり事業計画の作成の難しさですよね。私も一番最初はなんて難しいことを…と思いましたから、すごく気持ちがわかります。

何が難しいって、

  • そもそも文章にするのがムリ
  • 目標数値の立て方ってどうすればいいの…?
  • ExcelとかWord使うのが苦手

このように申請を出すまでにいくつも壁が存在するわけですね。しかもこの1つ1つは、一朝一夕ですぐできるようになるものでもありません。

採択される確率は低め

経営革新計画の採択率は正式な発表がないので、不明瞭な点は拒めませんがおおむね10~30パーセント程度とされています。

30パーセントだとしても、3社に1社しか採択されません。

時間をかけて事業計画を立てて申請しても、落ちる可能性が高いのが現実です…

とにかく時間がとれない

特に代表者が毎日打ち合わせや客先訪問など、暇がないほど経営革新計画を考える時間すらとれない場合もあるでしょう。

先の2つに書いた通り、難しいものを考えて文章にするという作業は、かなりの時間が必要となるでしょう。

本業の日々の経営にいっぱいいっぱいであれば、経営革新計画まで頭がまわらないでしょう。

経営革新計画のメリット

続いて経営革新計画が承認された際のメリットを挙げてみます。

新たに資金繰りの支援策を受けることができる

経営革新計画が承認されると、補助金や融資の優遇政策を受けることが可能になります。例をあげると、

・中小企業経営革新原油高騰等克服支援補助金の申請が可能(福岡県の場合)
・国の補助金における加点項目となる
・中小企業融資制度(経営革新支援資金)を受けることができる
・信用保証の特例を受けることができる

ざっとあげただけでも、このような優遇策をうけることができるんです。これは国や県の立場からの考え方をわかりやすくいうと、

経営革新計画を承認する
↓↓↓↓
承認したからには目標達成してもらいたい
↓↓↓↓
様々な支援策で後押ししよう

というような感じです。経営革新計画が承認されれば、今まで以上に手厚い資金繰りの支援を受けることができます。

ちなみに福岡県の経営革新支援補助金については、こちらの記事で解説しています。↓↓↓↓

福岡県経営革新支援補助金とは?【計画推進枠・経費削減枠】

専門家のアドバイスを受けることができる(伴走支援)

経営革新計画は事業者さん1人で作り上げるものではないです。

  • 商工会議所の経営相談員・経営革新計画策定指導員のアドバイスを受けることが必須
  • 計画書の作成段階では、行政書士の自分が携わる
  • 申請前に金融機関の担当者と資金繰りについて相談しておく

というように、様々な機関・立場の方と一緒になって作り上げていくものです。

普段なかなかこういう経験ってすることないはずです。外部の専門家の意見を聞きながら、経営について考えてみることができるのは大きいです。

自社の経営の見なおしができる

2つ目と被るところはありますが、経営の見直しができるという点も見逃せません。経営革新計画は自社の経営目標を数値化したり、強みを考えながら計画書を作って達成を目指すものです。

この経営目標を達成するために、

  • 過去数年分の決算書から売上や利益・経費の内訳を分析
  • 目標達成のために、何をいつまでにするのか
  • 設備投資する場合は何を入れるのか
  • 自社の強みや経営課題は何なのか

といったことを1つ1つあげて分析する必要があります。

おそらく頭の中ではざっくりとした考えや認識はお持ちの方も多いと思います。しかしそれらを言語化したり、数値化するという経験ってあまり無いですよね?

経営革新計画をたてるためには、これらは必須ですから改めて深く自社の経営の見なおしにもつながるはずですよ。

福岡県で経営革新計画を取るメリット

私の住む福岡県で経営革新計画を取るメリットを具体的に紹介していきます。

補助金
  • 福岡県経営革新支援補助金(計画推進枠・経費削減枠)

まず1つ目は経営革新支援補助金です。これは経営革新計画を承認された事業者さんのみ申請できる補助金となっています。

承認された経営革新計画の目標達成に向けて、対象経費の3/4が補助されますので大きいですよ。

経営革新支援補助金について、詳しくはこちらの記事で解説しています。→福岡県経営革新支援補助金とは?【計画推進枠・経費削減枠】

  • ものづくり補助金における加点項目

設備投資等に使える補助金の1つに、ものづくり補助金があります。ものづくり補助金にはいわゆる加点項目というものがあります。

加点項目があると採択の可能性があがるのですが、その1つが経営革新計画の承認を受けることなんです。

融資
  • 福岡県中小企業融資制度

この融資制度も、経営革新計画の承認を受けた事業者さんしか申し込めません。この融資枠は、

1億円以内・融資利率1,4%・運転資金7年以内 設備投資10年以内

というものです。

  • 新事業活動促進資金

こちらの融資枠は、政策金融公庫での申し込みになります。

最大7,2億円(内運転資金2,5億円)・運転資金7年以内 設備投資20年以内

です。

  • 起業支援ファンド・中小企業投資育成会社からの投資

ファンド運営組織の審査がある・資本金3億円以下の企業という制約はありますが、資金調達手段の1つとしてありです。

その他の優遇策

補助金・融資のみならず他にも様々な優遇制度が利用できます。

  • 福岡県経営強化改善提案制度

経営に関して専門家が、改善策を分析して提案してくれます。

  • 地域貢献活動評価制度

福岡県が行う建設工事の請負や物品、サービスの契約に係る競争入札参加資格審査で加点されます。

  • 新商品の生産による新事業分野開拓者認定制度

新しい独自の製品を生産する事業者として認定されます。

  • 専門家派遣

民間の専門家が経営の診断・助言を行います。派遣は5回までで、1回につき11,200円かかりますが、1回分は無料で利用できます。

  • 特許関係料金減免制度

特許出願に係る審査請求料と特許料が半額になります。

事業計画の作成が難しい場合はご相談ください

以上今回は経営革新計画のメリット・デメリットについて書きました。

作成に時間のかかる難易度の高い計画書ですが、1人ではなく専門家と共に作り上げるものです。

デメリットであげた項目は、専門家がついて支援しますので安心してください。

デメリット以上に経営革新計画の承認により、受けることができる支援策も豊富です。ぜひ経営革新計画の承認を目指して、経営の発展を成し遂げる一歩を踏み出してもらいたいです。

次の記事では経営革新計画の申請要件について説明していきます。→経営革新計画を申請するための要件とは?

もし経営革新計画に挑戦してみようかなとお考えであれば、下のリンクからお問い合わせくださいね。↓↓↓↓

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